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第185回 新春恒例! ベスト・テン 映画

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去年は本はけっこう読めたけど、映画は少なめだったので、すんなり決まるかと思ったけれど、意外と苦労しました。落とすに偲びない作品が多くて……。苦しいっ。ということは当たりが多かったってことだから、喜ぶべきなんだろけどね。激戦の中、栄えある10本は、ジャカジャ〜ン♪

1.『リトル・ランボーズ』
2.『椿三十郎』
3.『風の谷のナウシカ』
4.『その場所に女ありて』
5.『バーバー』
6.『愛しのタチアナ』
7.『真夏の夜の夢 / さんかく山のマジルー』
8.『ソーシャル・ネットワーク』
9.『川の底からこんにちは』
10.『ウルトラミラクルラブストーリー』
次点 『バス男 / ナポレオン・ダイナマイト』

 『椿三十郎』を蹴散らし、1位に輝いた『リトル・ランボーズ』。う〜ん、大好き!抑圧された状況にある少年が、絵を描くことの中でだけ自由で、抑圧がきつい分、その自由も大きくて広くて……。少年の絵がめちゃくちゃいいです。ここのところ、ホラー映画の脚本の書き方を解説する本を訳していたんだけど、訳しながら、たとえば年を取って、仕事もなくお金もなく友だちもいない、ひとりぼっち、みたいな境遇になってしまったとしても、物語を作って、それこそ世界のどこへでも旅をして、冒険をして、みたいなことならできるんだ、とふと思って、それでずいぶん救われた気がしたのだけれど、そんなふうに思った伏線にこの映画があったのだと思います。また観たい!
 2位は『椿三十郎』。黒澤明って痛快娯楽時代劇!みたいなのを撮るとサイコーだよね。年とっておゲイジュツに走って目も当てられなくなるのが嘘みたいだ。ずっとこんな作品ばかり撮っていたらすごかったけれど、それは彼の天才をもってしても不可能であったのでしょうか。まわりの太鼓持ちが悪かったのでしょうか。
 3位の『風の谷のナウシカ』は正直わかりにくいところ、破綻しているところもあったけれど、やはり2011年の3月11日以降に初めて観たものにとっては特に、はずせない作品。これもまた観たい。
 4位の『その場所に女ありて』は昔、深夜のテレビで観たことがあったのをケーブル・テレビで再見。元祖キャリア・ウーマン映画。秀作です。司葉子がとってもきれいでかっこいい。黒澤の『用心棒』のときも色っぽかったけどねー。男言葉で話す大塚道子の肩肘張った感じとかもいじらしい。同僚女性みんないいです。ビバ!キャリア・ウーマン! 鈴木英夫監督作品、ほかにも観てみたいです。
 5位はずっと相性が悪かったコーエン兄弟の『バーバー』。『ビッグ・リボウスキー』でやっと好きになれたコーエン兄弟だけど、この作品も皮肉でスタイリッシュ。そうか、ビリー・ボブ・ソートンとはこういうことであったか、と。これまで、アホみたいな顔してあんじぇりいなジョリジョリとベタベタしているのしか見たことなかったのでした。
 6位『愛しのタチアナ』はいつものカウリスマキですけど、いつもの中でポイント高し。どこまでもいきあたりばっかり感がたまりません。
 7位は『ナビーの恋』の中江裕司監督の『真夏の夜の夢 / さんかく山のマジルー』。『さんかく山のマジルー』は沖縄題名(!)なんですけど、こっちのほうがずっとよくないですか?『真夏の夜の夢』じゃなあ……ぶつぶつ。内容は沖縄の神話的世界。『ウンタマギルー』の昔から沖縄の出演者が同じなのももはや神話的。そして『ウンタマギルー』の昔から、主演だけなぜか色白。
 8位『ソーシャル・ネットワーク』。飛行機の中でちっちゃい画面で観たのだけど、おもしろかった! よくできてます。当人は「主役が着ている服は確かに僕と一緒」とコメントしたとか。トレーナーとジーパンです。ダサいっす。
 9位『川の底からこんにちは』。素晴らしい社歌。あと、やたらとうんち出てきます。とってもまずそうにビールを飲みます。
 10位『ウルトラミラクルラブストーリー』。『ジャーマン+雨』の横浜聡子監督のヘンさかげんはメジャー作品を撮ったくらいでは揺るぎませんでした。『ジャーマン+雨』よりもっとヘンかもしれない。の一方で、松山ケンイチってめちゃくちゃうまいんだー、と気づかせてくれました。だから、大河ドラマ観ようかしら、と考慮中。(第一回録画済み)
 次点は『バス男 / ナポレオン・ダイナマイト』。あまりにもひどい邦題をつけられたことでも話題になりました。なので原題も併記しておきます。〝ういやつ〟って感じの映画。主演俳優が同じという流れで『俺たちフィギュアスケーター』も観て、それを消さずに保存してあるという我が家であります。

 では、今年もいい映画と出会えますように。
 みなさんのベスト・テンもコメント欄で教えてくださいねー。

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コメント (7)

be.:

それでは、
1.リトル・ランボーズ
2.大人はわかってくれない
3.ソーシャル・ネットワーク
4.ウルトラミラクルラブストーリー
5.バス男
6.飛ぶ教室
7.ニライカナイからの手紙
8.真夏の夜の夢
9.キャピタリズム マネーは踊る
10.川の底からこんにちは
やはり、リトル・ランボーズだね。

hiroki:

おお、また1位が一致してしまった。
しかし、4位、5位、そんなに好きでしたか、変テコー!
やはりベスト・テンはお人柄を反映しておもしろいなあ。

f9:

昨年は、沢山映画を観たので15位までにしてみました。
これが一番というのはなく、佳作ぞろい。

1.100才の少年と12通の手紙
2.あなたになら言える秘密の事
3.ソウルキッチン
4.12人の怒れる男※ロシア版
5.インセプション
6.ウォーリー
7.死ぬまでにしたい10の事
8.落下の王国
9.孫文の騎士団
10.恋する宇宙
11.地上5センチの恋心
12.精神科医ヘンリーダーガーの憂鬱
13.コララインとポタンの魔女
14.Drパルナサスの鏡
15.イリュージョン

番外1.ハリーポッター
番外2.バス男

1.の『100歳の少年と12通の手紙』
映画評の奇跡と感動というよりも、悲しい状況のなかでユーモアーが人の気持ちを変えていくそんな物語に心暖かくなりました。

3.の『ソウルキッチン』ままならない、はちゃめちゃな状況。そんなドタバタがおかしく、心地よい。音楽と食べ物もイイ。おすすめです。

4.の『12人の怒れる男』本家ほどではないだろうと思って観ましたが、民族紛争、そのなかで生きていくことの欺瞞、1人ひとりの人生が吐露されていく。悲しい結末でなくてよかったぁ。

hiroki:

おお、知らない映画だらけだ!
なのでいろいろ調べてみたりして、予告編ですでに泣いてしまった『100歳の少年と12通の手紙』、食いしん坊なのではずせないレストランもの『ソウルキッチン』、ほんとは大画面で観たかった『孫文の義士団』の3作品を、とりあえずネット・レンタル・ヴィデオの予約リストに。
しかし、愛されとりますなあ、『バス男』!ある種満票とは……。

hiroki:

『コララインとポタンの魔女』も観たい!
でも、レンタルにないの……残念。ケーブルTV放映を待つか……。

f9:

「リトル・ランボーズ」、観ました。
最後の映画のシーンは、最高。
1位はみなさん子供が主人公の映画を挙げている。
私も15位中3本も。
無垢だったり、意地悪だったり、すねていたり
でもやさしい。愛おしい、映画。
「コララインとポタンの魔女」はTのDVDレンタルで
観ました。レンタルあるはずだけど・・・。

hiroki:

『リトル・ランボーズ』、来年の f9 さんのベスト・テンに食い込めるか? 健闘を祈る。
『落下の王国』と『地上5センチの恋心』は今月ケーブルTVでやるんですよ。楽しみ!

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